イモ虫3兄弟のその後
2006年 09月 17日
庭で拾ったアゲハの幼虫、イモ太郎・イモ次郎・イモ子の3兄弟(参照)ですが、その後の展開をご報告します。
結論から先に申し上げますと、全員死んでしまったのです。
最初に変化が訪れたのは、2番目だったイモ次郎。
ある日、イモ次郎とイモ子がサナギになろうとしていました。
(イモ太郎はまだ元気に葉っぱを食べていました)
お尻を枝にくっつけて、首(?)のあたりを自分で作った糸で固定するのです。
成功するとこんなカンジになります↓。
ところが、イモ次郎ははぜか失敗。
サナギ体勢を作ったところで、サナギになれず死んでしまいました。
最初は死んだことが分からず、「イモ次郎は作業が遅いなぁ・・・」と思っていたのですが、顔がどんどん緑黒くなっていきます。
「ヤバイ感じがする・・・」と思っていたら、本来、サナギ準備体勢では仰向けでなければならない体が、ガクッと横向きになったまま宙ぶらりんになってしまい、死亡が確認されました。
どうして死んでしまったのか、よく分かりません。
なぜ死んだ。イモ次郎よ。。。
一方、その頃、死んだイモ次郎と同時にサナギ体勢に入っていたイモ子は、無事にサナギになっていました。
ちゃんと、上記の図のように、枝に体を固定しています。
いちばん小さかったので、「え?お前、もうサナギになるのか!?」と驚きましたが、おミソなのにちゃんと成長しているイモ子を見て、「お前やるなぁ!」と感心していたのです。
ところが、サナギになった次の日、イモ子のサナギは枝から落下してしまったのです。
「おおお!イモ子よ!大丈夫かっ!?」と、かなり動揺してしまいましたが、幸い、低い位置にサナギを作っていたので、落下の衝撃はそれほどないようです。
落下したサナギは、そのままだと羽化できないため、救助する必要があります。
その場合、サナギの中で体がある程度固まった時期を見計らって(およそ5日~1週間)、ハンモックのような吊り下げ具に入れてあげるのです。
その事故から数日経ち、「そろそろハンモックを作るか・・・」と思っていたら、イモ子のサナギがぺったんこにつぶれ、中からナゾの虫が・・・。
どうやら、イモ子は、天敵の寄生バチに襲われてしまったのではないかと思います。
ちゃんと守ってるつもりだったのに・・・。
すまん。イモ子。。。
そして最後に残った希望、イモ太郎。
イモ太郎は、いちばん体が大きかったので、3兄弟の中でもワタシがいちばん有望視していた固体でした。
イモ子がサナギ化した2~3日後、イモ太郎も立派で大きなサナギを作りました。
枝のいちばん良い場所を選び、サナギもかなり安定している様子。
「これなら羽化が望めるかも!」と、内心ワクワクしていたのですが・・・。
イモ太郎も、イモ子同様、寄生バチにやられてしまったようです。
見守るうちに、サナギがひからびてカスカスに、最終的には穴が開いてしまいました。
おそらく、イモ子が襲われたとき、同時にイモ太郎も攻撃を受けてしまったのでしょう。
お前も守ってやれなかった。
ごめん。イモ太郎。。。
ということで、みんなアゲハになれませんでした。
とても残念です。
アゲハの親は、産卵期にたくさんの卵をあちこちに産むらしいのですが、卵のうちに外敵に食われてしまって減少、孵化しても、小さな幼虫のうちにまた外敵に食われてしまって減少、・・・と、サナギになれるまで、幼虫たちはかなり淘汰されてしまいます。
その上、サナギになれば安心かと思いきや、幼虫のうちに寄生バチに罠をしこまれ、死亡してしまうのですから、大人のアゲハになれるのはほんの一握りしかいない、ということなのですね・・・。
自然は厳しいです・・・。
たった数日間とはいえ、一部の養育の責任を負った身としては、この3兄弟の親御さんであるアゲハに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今でも、時折、わが家の庭をアゲハが巡回しています。
どこのアゲハか分からないので、単に花の蜜を食べにきている他人アゲハなのか、子の様子を確認している親アゲハなのかは分かりませんが、「ゴメンね・・・」と心の中で謝っています。
もし、来年もまた、わが家の庭でアゲハの卵が産み落とされることがあったら、もっと早い段階で保護し、ちゃんと羽化させてあげたいなぁ、と思います。
結論から先に申し上げますと、全員死んでしまったのです。
最初に変化が訪れたのは、2番目だったイモ次郎。
ある日、イモ次郎とイモ子がサナギになろうとしていました。
(イモ太郎はまだ元気に葉っぱを食べていました)
お尻を枝にくっつけて、首(?)のあたりを自分で作った糸で固定するのです。
成功するとこんなカンジになります↓。
ところが、イモ次郎ははぜか失敗。
サナギ体勢を作ったところで、サナギになれず死んでしまいました。
最初は死んだことが分からず、「イモ次郎は作業が遅いなぁ・・・」と思っていたのですが、顔がどんどん緑黒くなっていきます。
「ヤバイ感じがする・・・」と思っていたら、本来、サナギ準備体勢では仰向けでなければならない体が、ガクッと横向きになったまま宙ぶらりんになってしまい、死亡が確認されました。
どうして死んでしまったのか、よく分かりません。
なぜ死んだ。イモ次郎よ。。。
一方、その頃、死んだイモ次郎と同時にサナギ体勢に入っていたイモ子は、無事にサナギになっていました。
ちゃんと、上記の図のように、枝に体を固定しています。
いちばん小さかったので、「え?お前、もうサナギになるのか!?」と驚きましたが、おミソなのにちゃんと成長しているイモ子を見て、「お前やるなぁ!」と感心していたのです。
ところが、サナギになった次の日、イモ子のサナギは枝から落下してしまったのです。
「おおお!イモ子よ!大丈夫かっ!?」と、かなり動揺してしまいましたが、幸い、低い位置にサナギを作っていたので、落下の衝撃はそれほどないようです。
落下したサナギは、そのままだと羽化できないため、救助する必要があります。
その場合、サナギの中で体がある程度固まった時期を見計らって(およそ5日~1週間)、ハンモックのような吊り下げ具に入れてあげるのです。
その事故から数日経ち、「そろそろハンモックを作るか・・・」と思っていたら、イモ子のサナギがぺったんこにつぶれ、中からナゾの虫が・・・。
どうやら、イモ子は、天敵の寄生バチに襲われてしまったのではないかと思います。
ちゃんと守ってるつもりだったのに・・・。
すまん。イモ子。。。
そして最後に残った希望、イモ太郎。
イモ太郎は、いちばん体が大きかったので、3兄弟の中でもワタシがいちばん有望視していた固体でした。
イモ子がサナギ化した2~3日後、イモ太郎も立派で大きなサナギを作りました。
枝のいちばん良い場所を選び、サナギもかなり安定している様子。
「これなら羽化が望めるかも!」と、内心ワクワクしていたのですが・・・。
イモ太郎も、イモ子同様、寄生バチにやられてしまったようです。
見守るうちに、サナギがひからびてカスカスに、最終的には穴が開いてしまいました。
おそらく、イモ子が襲われたとき、同時にイモ太郎も攻撃を受けてしまったのでしょう。
お前も守ってやれなかった。
ごめん。イモ太郎。。。
ということで、みんなアゲハになれませんでした。
とても残念です。
アゲハの親は、産卵期にたくさんの卵をあちこちに産むらしいのですが、卵のうちに外敵に食われてしまって減少、孵化しても、小さな幼虫のうちにまた外敵に食われてしまって減少、・・・と、サナギになれるまで、幼虫たちはかなり淘汰されてしまいます。
その上、サナギになれば安心かと思いきや、幼虫のうちに寄生バチに罠をしこまれ、死亡してしまうのですから、大人のアゲハになれるのはほんの一握りしかいない、ということなのですね・・・。
自然は厳しいです・・・。
たった数日間とはいえ、一部の養育の責任を負った身としては、この3兄弟の親御さんであるアゲハに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今でも、時折、わが家の庭をアゲハが巡回しています。
どこのアゲハか分からないので、単に花の蜜を食べにきている他人アゲハなのか、子の様子を確認している親アゲハなのかは分かりませんが、「ゴメンね・・・」と心の中で謝っています。
もし、来年もまた、わが家の庭でアゲハの卵が産み落とされることがあったら、もっと早い段階で保護し、ちゃんと羽化させてあげたいなぁ、と思います。
by mayayan215
| 2006-09-17 17:39
| 日常